米の価格を決める重要な部署を担当する米川さん。
事業を左右する米の目利きと値決めの難しさについて伺いました。
業務内容はどの様なものですか?
仕入れにおいてイチバン責任重大な「値決め」を担当しています。
私は主に、米を売りに来る持ち込みのお客さんを対応します。
私の部署では、ナカリで扱うすべての規格の米を扱います。
一言で「米」と言っても、様々な規格があり、
一般的な主食用米から、いわゆるくず米まで、玄米でも白米など様々な種類があります。
「どんなお米も買い取ります!」とナカリはこんな看板も出すほど、様々な米を扱っているんですよ。
また、「仕入」と「物流」という二つの仕事を担当している部署で、
私は課長として、部門全体の指揮を任されています。
個性豊かなメンバーたちですが、チームワークはバッチリです!
我ながら、笑いの絶えない良いチームだと思います(笑)
特に佐々木主任の存在をとても頼りにしていて、
物流や倉庫管理に関してはほとんどの段取りを任せています。
値決めをする上での苦労はありますか?
私が品質を見極められずに、適切ではない値決めをしてしまうと、
とんでもなく大損してしまうというプレッシャーは常にあります。
米というのは相場モノなので、常に値段が変わります。
販売環境とナカリの在庫のバランスで、積極的に欲しい米もあれば、
あまり必要としていない米もあります。
毎回、持ち込まれた米を丁寧にそして、素早くチェックしています。
目の前に持ち込まれた米が、何に使えて、どれくらい付加価値をつけられるのか?
製造部門からの情報を常に把握していないと判断できません。
なので製造の総責任者をはじめ、関連部署とは常にコミュニケーションを取っています。
また、持ち込みに来てくれるお客さんにも納得してもらえる価格でないと、
ライバル会社にお客さんを取られてしまうというリスクがあります。
ウチは米を集めるのが仕事のスタート地点なので、米がよそに流れてしまって、
集められなくなれば仕事ができないですからね。
どんな時にやりがいを感じますか?
1~2年で身につけられるような簡単な仕事じゃないですが、
それだけに、16年経った今でも新たな学びが無限にあるという奥深さがあります。
私は、農家の出身でお米のことがよくわかっているつもりでしたが、ナカリに入ってみて、同じ米を扱う仕事でもまるで違う領域の仕事だと感じました。
最初はまるっきり感覚が掴めず、先輩の値決めをひたすら見聞きしてました。
10年くらい経って少しずつ感覚が身についてきて、先輩に聞かなくても、
自分でだいたいの値段がわかるようになったころは成長を実感できましたね!
少しずつひとり立ちの場をもらえるようになって、
持ち込みのお客さんたちとも、すこしずつ信頼関係を築くことができました。
「コレは難しいな・・・」と思った米を、製造からの情報や社内外の環境を踏まえて、
お客さんにも喜んでもらえて、上司にも認められる値決めができた時は最高の気分ですね(笑)
ひとこと
ひとことで「値決め」というと単純なようですが、社内のことも社外のこともひっくるめて
情報がないと絶対にうまくいかないと感じます。
もちろん、自分ひとりのチカラでは到底情報を集めきれません。
だからこそ上司も先輩も、同僚も後輩も、持込みのお客さんたちも、
信頼関係を意識したコミュニケーションを大切にしています。
幸いにも私は信頼できる仲間やお客さんに恵まれていると思います。
おかげでずいぶんと成長させてもらっていると感じています。
これからも、会社にも貢献できて、かつ生産者のみなさんにも喜んでもらえるような値決めをして、笑顔の恩返しをしたいですね!